作成日：2013/10/15
★ 高年齢者雇用安定助成金をもらおう！ ★
4人に1人は65歳以上、高齢化率はまだまだ上がる・・・
そんな中、高年齢者を積極的に活用する企業は、助成金がもらえます。
高年齢者雇用安定助成金の高年齢者活用促進コースという助成金です。
■ 重要ポイント +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
この5月からできた高年齢者雇用安定助成金。
設備の改善、機器の導入や 雇用改善にコンサルタントを利用するともらえ
ます。
■ 例えばLED電球に変えたら・・・ +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
塗装ラインで働く高齢者がいて、蛍光灯をLEDにして働きやすい環境にした
場合、『高齢者にやさしい作業環境に改善』ということで、助成金がもらえる可
能性があります。
これからの寒くなる季節、床暖房にした、空調機を入れ替えたなども、60歳
以上の高齢者が働いていて、働きやすい作業環境が整備されると対象になりま
す。
■ リフト付き特殊浴槽を導入なども +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
介護事業で、入居者入浴の際、中腰の作業は高齢従業員にとって腰への負担
が大きいので、リフト付き特殊浴槽を購入したという場合も、助成金の対象に
なります。
製造業で、床を張り替えて滑りにくくしたり、開閉に力が要るドアを自動化
した場合も、高齢従業員の職場環境が改善されたとして対象になります。
■ 設備以外でも対象に +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
高齢従業員が増え、人件費増大が心配だという企業で、高年齢者にかかわる
賃金制度を見直したり、短時間勤務制度を導入したりした場合、かかったコン
サルタント経費（上限50万円）も助成金の対象になります。
70歳以上への定年の引き上げ、定年の廃止などの制度改定を行った場合も、
要したコンサルタント経費が、助成金の対象となります。
■ いくらもらえるのか +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
かかったお金の3分の2（大企業は2分の１）と60歳以上の雇用保険の加入者
数に20万円を掛けた金額のどちらか少ないほうの金額がもらえる助成金です。
設備の改善に60万円かかって、60歳以上の方が3人働いていたとしましょう。
設備にかかった60万円の3分の2は40万円。60歳以上が3人ですから、20万円
掛ける3で60万円。どちらか少ないほうがもらえる助成金額ですので、この場
合40万円です。
■ あらかじめ計画申請が必要 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
60歳以上の従業員がいるし、若い従業員にとっても作業の安全や能率アップ
にもつながるので、設備を改善したい、助成金がもらえるならありがたいとい
う会社様、まずは『環境整備計画書』を出さなければなりません。
この助成金は独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構が行っていま
すが、そこに計画を申請し、認定されなければなりません。環境整備計画の開
始日から起算して6か月前の日から2か月前の日までに認定を受けなければなり
ません。
■ 計画実施期間は2年以内 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
今すぐに設備を改善するつもりはないが1年後くらいには・・・とか、今は
60歳以上の従業員がいないが、58歳59歳の従業員がいる場合でも、計画書を出
して認定を受けておかれてはいかがでしょう。
計画書が出ていなければ、職場改善をしたり、該当者がいたりしても助成金
はもらえませんし、計画実施期間は2年間まで認められているからです。
■ この助成金特有の注意点 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
高齢者がいきいきと働けるようにというこの助成金、高年齢者雇用安定法に
定める措置（60歳以上の定年を定めていること、継続雇用制度を定めているこ
と）を行っていることが大事な要件です。
また、支給申請日の前日に、1年以上継続して雇用されている60歳以上の雇
用保険被保険者が1人以上いることも要件です。
■ 後からしまった！ということのないように +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
この助成金は平成25年5月からのもの、まだまだ知らない人が多いのではな
いかと思います。
60歳以上の人がいる（間もなく60歳になる人がいる）、設備投資などをする
予定があるのであれば、チャンスです。
細かな要件は “高年齢者雇用安定助成金” で検索して ご確認ください。
