助成金はころころ変わります。
【若者チャレンジ助成金】、もう申請できません。
【雇用調整助成金】、今では要件が厳しくなっています。
そんな中、【特定求職者雇用開発助成金】という長い名前の助成金は、安定
的に続いている助成金です。特定求職者とはどのような人なのでしょう。
長く続いている助成金とはいえ、支給対象者は変化しています。
■ 重要ポイント ──────────────────────────
安定して続いている助成金でも対象者の変更はある。
特定求職者に該当すると、パート雇用でもかなりの額の助成金がもらえる。
■ 特定求職者雇用開発助成金の種類────────────────────
特定求職者雇用開発助成金は次の3つの給付金に分けられます。
1 特定就職困難者雇用開発助成金
2 高年齢者雇用開発特別奨励金
3 被災者雇用開発助成金
■ 特定就職困難者雇用開発助成金とは───────────────────
就職が難しいと考えられる人の雇用を促進しようという助成金です。
特定の方が雇用されたときに、雇ってくれた会社にお金を出すいうものです。
■ 特定就職困難者とは──────────────────────────
以下のような方が特定就職困難者で、対象となる方です。
1 60歳以上の者
2 身体障害者・知的障害者
3 母子家庭の母等
4 父子家庭の父(児童扶養手当を受けている者に限る)
5 中国残留邦人等永住帰国者ほか
6 重度の身体障害・知的障害者、精神障害者
高年齢である、障害があるなどのほか、母子家庭の母についても国は就職困
難な者として、この助成金の対象にしています。
また、対象は近年になって父子家庭の父にも広げられています。
■ 助成金額は中小企業に有利──────────────────────
たとえば母子家庭の母をフルタイムで雇い入れたとしましょう。もらえる金
額は中小企業が90万円なのに対し、大企業は50万円と差があります。
障害のある方を雇い入れた場合、中小企業が135万円なのに、大企業は50万
円と大きな差になっています。
■ パート雇用でももらえる───────────────────────
たとえば中小企業の事業主が、61歳の方を、フルタイムで雇い入れたとすると、
助成金額は90万円ですが、パート(短時間労働者)で雇い入れても、60万円が
もらえます。
短時間労働者とは1週間の所定労働時間が20時間以上30時間未満の人です。
短時間労働者で雇い入れると会社はこの60万円を受給できますし、雇用され
た本人は60歳の時の給与に比べると75%未満に下がるでしょうから、高年齢雇
用継続給付金が受給できることになります。
■ 申請書類は比較的簡単─────────────────────────
助成金の中にはキャリアアップ助成金のように事前に計画を出さなければも
らえないというものも多くありますが、この助成金は、事前の書類は不要で、
雇い入れていることが確認できればもらえます。
雇い入れてからまずは半年間の出勤簿と賃金台帳を添付して第1期の申請をし、
さらに半年後第2期の申請をします。出勤簿と賃金台帳さえあれば、容易に申請
できますし、事務の手間の割には大きな助成金額といえます。
■ 助成金を活用しよう──────────────────────────
パート雇用でも助成金がもらえることがある、ご存知でしたか。
知らなければもらえない、申請しなければならないのが助成金です。
事業主が負担している雇用保険を財源としている助成金、助成金を知って活用
しましょう。
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作成日:2015/02/17
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