お知らせ
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作成日:2014/06/16
★ 健康診断で助成金!? ★



 会社が毎年定期健康診断をやるのは「あたりまえ」「やらなければならない
こと」ですが、これは正社員などのフルタイムで働く人が対象です。

 法律上は健康診断が義務付けられていないパートタイマーに会社が健康診断
を行うと、助成金がもらえます。

 その要件はなんでしょう。どのように申請すればよいのでしょう。


■ 重要ポイント───────────────────────────

 法律上の健康診断が義務付けられていない、短時間労働者などに健康診断を
実施した場合、助成金(キャリアアップ助成金の健康管理コース)がもらえま
す。


■ 健康診断の対象者──────────────────────────

 労働安全衛生法で人を採用したときの健康診断や定期の健康診断を行わなけ
ればならないとされているのは、次のいずれにも該当する者です。

1 期間の定めのない労働契約で働いているか、1年以上の有期契約の者
契約更新により1年以上使用されることが予定されている者および1年以上引
き続き使用されている者を含む)

2 1週間の労働時間数がフルタイム勤務者の4分の3以上の者


 フルタイム勤務でも1年以内の有期の雇用契約で働いている人や、週30時間
未満で働いているパートタイマーは健康診断の対象からはずされています。


■ キャリアアップ助成金の意図─────────────────────

 キャリアアップ助成金は、「有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者とい
った、非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップ等を促進するため」の
ものだとうたわれています。

 法律で求められていない健康診断の対象を広げることは、健康管理体制の強
化を通じて有期契約労働者等のキャリアアップにつながると考えられるのです。

 キャリアアップ助成金の健康診断の対象者は、法律で義務付けられていない
方です。


■ キャリアアップ計画書の作成─────────────────────

 キャリアアップ助成金は、正規雇用への転換を推進したり、処遇を改善した
りしてももらえますが、共通しているのはまず、キャリアアップ計画を作成し
なければならないことです。

 キャリアアップ計画は管轄労働局長の認定を受ける必要があります


■ 計画書のほかに───────────────────────────

 健康管理コースを明示した就業規則を作成します。

 健康診断の費用は会社が負担することも明記します。

 その上で該当者に健康診断を延べ4人以上実施します。

 申請には健康診断を行ったことを証明できる書類や対象労働者の出勤状況が
わかる書類を添付します。


■ キャリアアップ計画の重要性─────────────────────

 計画作成に当たり、キャリアアップ管理者を決め、有期契約労働者等のキャ
リアアップについて、3年〜5年の「キャリアアップ計画」を作成することが
求められます。


■ 教育訓練計画を立ててみませんか───────────────────

 人手不足、人材難がいわれています。

 キャリアアップ助成金はパートタイマーが働き続けるためにどのような教育
訓練をし、処遇改善していくか、計画をたて実行する会社をバックアップして
います。

 またキャリア形成促進助成金は、フルタイムの従業員の体系的な教育計画を
たて、訓練を実施すると賃金や経費の負担を軽くしてくれます。

 教育訓練をきちんと計画的に行う会社であれば、雇用関係の助成金は大いに
役立つといえるでしょう。
お問合せ
社労士法人アイビーウィル
〒950-0986
新潟県新潟市中央区神道寺南2-7-43
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