お知らせ
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作成日:2012/07/02
★ 熱中症を防ごう! ★



 「下がれ!体感温度」

 「ひんやり快適エコライフ」

 本格的な夏を前に、こんなキャッチコピーでクールを体感できるグッズが並んでいます。

 7・8月は熱中症がピークになります。

 「現場作業をしていた従業員が熱中症で意識不明。救急車を呼んだ・・・」などということのないようにしなければなりません。


 まずは、本日の結論から  ★多忙な方はここをチェック★★↓↓

■ 重要ポイント +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 
 日ごろの十分な睡眠と食事、水分・塩分の摂取・・・

 きちんと対策をとれば、熱中症は防ぐことができます。

 
■ そもそも熱中症とは何でしょう+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

 熱中症の「中」の字は食中毒の「中」の字と同じで、何か悪いものにあたったという意味です。ですから「熱中症」とは、熱に「あたった」症状ということです。

 熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発生する障害です。
 

■ 熱中症になると・・・熱中症の症状+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

 熱中症の症状はちょっとくらくらした程度の軽いものから意識がなくなる重いものまであります。

 熱失神と呼ばれる症状は、立ちくらみ、めまいです。

 熱痙攣と呼ばれる症状では筋肉痛・筋肉の硬直がおこり、大量の汗をかきます。

 症状が進むと、頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・ぐったり感・・・など、熱疲労といわれる状態になります。

 さらに熱射病と呼ばれる重症な状態では、意識障害・痙攣・手足の運動障害がおきます。呼びかけても反応しない、ガクガクと引きつけがある、まっすぐに歩けないなどの症状となり、体温が上がってしまいます。
 


 気温が高い、湿度が高いなどの環境条件と、体調が良くない、暑さに体がまだ慣れていないなどの個人の体調による影響が重なると、熱中症が起きやすくなります。

 室内にいた高齢者が熱中症にかかったと報道され、びっくりさせられましたが、注意が必要なのは屋外で作業をしているときとは限りません。


■ 熱中症の発生時期+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

 熱中症は、年梅雨明けから夏の初めの頃が一番多く、8月も半ばを過ぎるとほとんど発生しなくなります。この時期になれば大抵の人は身体が夏の暑さに慣れているからです。

 ですから、これから本格的な夏を迎えるに当たって、従業員の皆さんに、仕事をするからには、毎日体調を整えておくよう、特に伝えておく必要があります。一人ひとりに気をつけてもらわないと、熱中症を防ぐことはできません。
 

■ 『朝食をキチンととる、飲み過ぎをしない、夜更かしをしない』+-+-+-+-+-

 朝食をきちんと取り、翌日に影響するようなアルコールは控え、睡眠を十分に取るという規則正しい生活習慣を身についていれば、身体に本来備わっている代謝機能が正常に働いて、熱中症を防ぐことができます。当たり前のことのようですが、暑い季節は特に意識しましょう。

 食事を抜いたり、睡眠不足の状態で現場に来ている人がいないとは限らないので、作業を監督する人は朝のミーティングで体調不良の人がいないかよく注意し、具合の悪そうな人がいたら、熱中症に罹らないよう配慮してやるべきだということになります。

 「よく眠れたか?」「食欲はあるか?」と、体調不良者がいないか、一人ひとりの顔を見て、全員に声をかけることも効果があると思います。 

■ 水分・塩分の補給 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 作業の前後、作業中にこまめに水分・塩分をとりましょう。

 高温多湿な作業場所で作業する方の休憩所には味噌・ごま塩・梅干などを冷水の入ったポットとともに常備しておきましょう。


■ 休憩場所の整備+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

 高温多湿な作業場所の近くに、冷房を備えた休憩場所・日陰などの涼しい休憩場所を確保するように努めてください。


■ 服装など+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 通気性の良い、吸湿・速乾の衣服を着用しましょう。

 熱中症対策用にクールジャケット、クールタオル、クールマフラー、クールハット・・・いろいろありますので作業の必要に応じ、試してみましょう。


■ 作業中の巡視+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 高温多湿作業場所での作業を監督する人は、巡視を頻繁に行って、作業者が定期的な水分・塩分をとっているか、健康状態に異常はないか、チェックしてください。

 熱中症を疑わせる兆候があったときは、すぐ、作業を中断してもらわなければなりません。


■ 一人作業の禁止+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 ふらふら来たときすぐに休憩所にいければいいのですが、「あと少し、あと少し」と頑張ってしまいがちです。休業4日以上の熱中症の大半は一人作業で発生しています。

 現場での一人作業は禁止し、相手の様子がおかしい、顔色が悪いと思ったら、声をかけ、直ちに休憩所に連れて行ってください。


■ 熱中症が疑われる人を見かけたら-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 体調が悪い人を見かけたら、休憩所に避難させ、衣服を脱がせ、身体を冷やしてください。水分・塩分を補給してください。

 自力で水を飲めない場合は、直ちに救急隊を要請しましょう。


■ 熱中症と病気+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、精神・神経関係の疾患、広範囲の皮膚疾患などは、熱中症の発症に影響を与えるおそれのある疾患です。

 また、熱中症患者のおよそ半数は高齢者(65歳以上)です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調節機能も低下しています。

 病気を治療中の作業者については、産業医や主治医などの意見を聞いて、場合によっては、就業場所の変更、作業の転換などの必要な措置をとることもお考えください。


■ 熱中症予防を呼びかけあいましょう!+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

 職場での熱中症による死亡者は平成22年が47人、平成23年が18人。毎年平均すると20人前後の方が仕事中の熱中症で亡くなっています。

 熱中症  対策を採れば、防ぐことができるのです!
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社労士法人アイビーウィル
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